マイヒストリーの会 ~自分の半生を90分語り合い、聴き合う会~

「マイヒストリーの会」という普通の人々の半生を90分間聴くという活動で得た、生きるヒントをお伝えしています

待てるチカラ

マイヒストリーの会は、

話し方、話す内容ほぼ全てを語り部にお任せしています。

 

ですので、話す内容をきっちり準備してくる人もいれば

何も準備しないで話す人もいます。

 

準備していてもしていなくても

話が自分が想定していた方向から逸れることはよくあります。

 

なぜなら、マイヒストリーの会は

聴き手がとても熱心に聴いてくれるので、

語り手が興奮してしまうからです。

 

そこで、ふっと糸が切れたように

語り部が黙ってしまうときがあります

 

それは記憶が思い出せなかったり、

口に出してしまったことで感情が溢れ出してしまったりと

理由は様々です。

 

その間、だれも続きを催促したりはしません。

みんな語り部が思い出したり落ち着くのをじっと待ってます。

ただひたすら待ちます

(基本的に語り部の話を邪魔しないのが、マイヒストリーの会の根幹なので)

 

そうすると、しばらくしてまた語り部が語り始めます。

 

私たちは何もなかったかのように、

またじっくりと耳を傾けます。

 

現代は何でも早さが求められ、

すぐに結果や効果を求める風潮です。

 

でも、そうそう自分の思い通りにはいきません。

マイヒストリーの会はそういった、

自分にはどうにもならないものを「待つ」訓練にもなります。

 

「待てるチカラ」

 

意外とこれから必要な能力のような気がします。