待てるチカラ
マイヒストリーの会は、
話し方、話す内容ほぼ全てを語り部にお任せしています。
ですので、話す内容をきっちり準備してくる人もいれば
何も準備しないで話す人もいます。
準備していてもしていなくても
話が自分が想定していた方向から逸れることはよくあります。
なぜなら、マイヒストリーの会は
聴き手がとても熱心に聴いてくれるので、
語り手が興奮してしまうからです。
そこで、ふっと糸が切れたように
語り部が黙ってしまうときがあります。
それは記憶が思い出せなかったり、
口に出してしまったことで感情が溢れ出してしまったりと
理由は様々です。
その間、だれも続きを催促したりはしません。
みんな語り部が思い出したり落ち着くのをじっと待ってます。
ただひたすら待ちます。
(基本的に語り部の話を邪魔しないのが、マイヒストリーの会の根幹なので)
そうすると、しばらくしてまた語り部が語り始めます。
私たちは何もなかったかのように、
またじっくりと耳を傾けます。
現代は何でも早さが求められ、
すぐに結果や効果を求める風潮です。
でも、そうそう自分の思い通りにはいきません。
マイヒストリーの会はそういった、
自分にはどうにもならないものを「待つ」訓練にもなります。
「待てるチカラ」
意外とこれから必要な能力のような気がします。